Yahoo!オークション(ヤフー!オークション、Yahoo! Auctions)
1998年9月14日、Yahoo!オークションは、米国向けにYahoo!のサービス拡張の一環として開始された。
1999年9月28日、日本向けのYahoo!オークションがYahoo! JAPANにより開始された。2008年12月13日には、出品されている総商品数は2000万件を超え[1] [2]、他のインターネットオークションサービスを大きく引き離している。[3]日本ではYahoo! JAPANの利用者がかなり多く[要出典][4]、かなり早期からあったので、出品者・入札者双方が集まりやすい。また、他のオークションに比べて落札率が高いとされている[要出典](2005年6月の1日あたりの平均落札率は36%[5])。
米国向けYahoo!オークションのシェアは1パーセント以下に低下し[要出典]、2007年6月16日に米国およびカナダでのYahoo! オークションを終了した[6]。また、同月には英国向け及びアイルランド向けのサービスも終了している。
利用方法
利用のための手続
Yahoo! JAPAN IDを取得したのち、オークションサービスのユーザー登録およびメールアドレスの確認手続き(ここまでは無料)をすると、出品者への質問、違反商品の申告、ウォッチリストへの追加と、特定カテゴリをのぞく4,999円以下での入札ができる。[7]
Yahoo!プレミアム会員登録(有料)(落札手数料などの支払いクレジットカード又は指定銀行)をすると、5,000円以上での入札、特定カテゴリでの入札と、値下げ交渉ができる。
本人確認(住所の確認、日本国内で1年間に2回までは無料、佐川急便が代行・身分証明書のうち、運転免許証・健康保険証・パスポート・年金手帳および年金証書・外国人登録証明書のうち一つを提示)の手続きをする。これらが完了するとYahoo!オークションの出品ができるようになる。
Yahoo!プレミアムの会費は346円(消費税込み)。[8][9]。
なお、2007年8月7日16時以降(無料キャンペーンの終了後)、Yahoo! JAPAN ID取得とオークションユーザー登録の手続きが済んでいれば、出品は不可かつ入札金額が5,000円未満の制限つきでオークションに参加できるように改正されている(プレミアム会員登録が済んでいれば入札の制限が無くなり、かつ出品が可能になる)。
取引方法
支払い方法や発送方法などの取引の条件は、出品者が出品時に設定することができ、落札後に出品者と落札者との間で決定されるが、主に以下の何らかの方法が選択される(ただし、オークションストアでの出品や、一部の取引は異なる場合がある)。なお、オークションストアの場合には、別途消費税を徴収することも認められている(消費税を含めた総額表示は義務づけられていない[10]ため、別途加算する必要がある)。
支払方法
Yahoo!かんたん決済(クレジットカード(Yahoo!ポイントとの併用可)・インターネットバンキング)
Yahoo!ネットバンキング
出品者が指定する金融機関への振込(都市銀行・地方銀行・信用金庫・ゆうちょ銀行など)
代金引換(宅配便や郵便。)
切手や商品券
発送
郵便・メール便・Yahoo!ゆうパック・宅配便・手渡しなど
匿名サービス
2007年、匿名取引ができるエスクローサービス「受け取り後決済サービス [11]」 が開始された(楽天オークションの楽天あんしん取引に似たサービス)。利用料や登録料は一切かからず、また、住所などの開示が不要な匿名(開示・半開示も可能である。)での取引が利用できる。匿名の場合、落札者の宛先は、JPエクスプレス(ペリカン便)の場合は送付先を担当する営業所名、ヤマト運輸(宅急便)の場合は送付先の市区町村名まで表示される。[12]取引などは以下の流れで行われる。[13]
出品については、ジャパンネット銀行の口座が必要で、Yahoo!ネットバンキングと、Yahoo!ネットバンキング決済連携サービスに登録が必要である。なお、このYahoo!ネットバンキング決済連携サービスを利用すれば、ジャパンネット銀行の口座管理手数料が無料になる。[14]
発送については、受け取り・発送のいずれかがヤマト運輸が利用できるコンビニ(日本国内のセブンイレブン)の場合はヤマト運輸となり、自宅発送で自宅受取の場合は、JPエクスプレス(一部地域をのぞく)または、ヤマト運輸(離島は委託業者)が選択できる。[15]
落札については、ジャパンネット銀行の口座+Yahoo!ネットバンキングの利用の場合、振込無料で口座を開示する必要がない。通常の振込方法も利用できるが、口座の開示や金融機関の所定の手数料が必要になる。
受取については、ヤマト運輸の場合、コンビニ(セブンイレブン)で24時間受取が可能である[16]。JPエクスプレスの場合は、Yahoo!ポイントが貰える。[17]
一部のカテゴリの出品については、トラブル防止のため受取後決済サービスなどを利用しないと出品できない。[18]
過去に行われていた利用方法
サービス開始当初はユーザ登録さえすれば、無料でなおかつ本人確認も行わず利用できたため、オークション詐欺が多発する事態になった。
その後、本人確認作業の導入により、オークションの利用登録以外にプレミアム会員登録(有料)をする形に変更された。遅れて、住所確認の手続きが追加導入された。
2006年10月~2007年8月7日の間に限り利用料の無料キャンペーンを行っていたため、その間に限り入札・落札についてはプレミアム会員登録と住所確認の手続きは済ませなくとも利用できた。
過大な免責
(無料で利用している場合を除き)ユーザーから利用に対する対価(オークション利用料や出品料、落札システム手数料など)を徴収しているにもかかわらず、「サービス利用によって起こる結果についてはユーザーの自己責任」という逃げ道を作ることで不当に責任逃れをしているという批判がある。すなわち、対価と広告収入でサービスを維持管理する者としての法的責任から、自ら過大な免責をつけて不当に逃れているということである。これについては、後述の集団訴訟においても原告団側から問題点として指摘されている[38]。なお、Yahoo! JAPAN側のガイドラインで「利用者間の取引の『きっかけ』を提供するに過ぎない」と明記されている、と反論している(すなわち利用に当たって発生した結果についてはユーザーの自己責任であることを利用者は予め了解している)。
問題のある商品の取引への対応
違法または法的にグレーゾーンにある商品に対し、暗号や隠語、伏字などで商品名を隠蔽し、または出品者と直接連絡できるようメールアドレスやURL、携帯電話の番号などを記載[39]して出品し、取引されている(ただし、違法な出品物はYahoo! JAPANが発見し次第削除される。また、申告のシステムなども設けられているが、完全に対応できていない)。
盗品またはその疑いのある商品がYahoo!オークションで売買されているという指摘がある。例えば、農産物の盗難事件が多発した際には、Yahoo!オークションと農産物盗難事件とに関連があるのではないかという記事が経済雑誌『実業界』2003年12月号に掲載された。
コンサートやスポーツなどの各種イベントにおいては、開催者はチケットの出品や転売を禁止している場合が多いが、これらの注意に従わず出品されるケースが多く、出品が取り消されないまま落札されるケースも多い(チケットそのものの単純な所持や、本来の目的に則した使用自体は法律で禁止されていないため)。最近では特にコミックマーケットや同人誌即売会のサークルチケットも多数出品されるようになっており、転売による金儲けだけでなく、ダミーサークルの発生も助長している[40]。なお、過去には、2002年・2006年に開催されたFIFAワールドカップのチケットの出品が全面的に禁止され、Yahoo!オークションも全面的に協力したことがある。
取引上の問題への対応
Yahoo! JAPANの査定をクリアしたオークションストアであっても、それだけで信頼できるとは限らない。例えば、2006年12月にはオークションストアとして出品していた家電ドットコムが約1,700人の落札者に商品を発送しないという問題が起きた[41]。Yahoo! JAPANは、被害額の補償に80%かつ50万円以下という制限を設けているが、この件では例外的に全額を補償した。
出品者・落札者の評価に対するプライバシーの問題
出品者と落札者が評価を受けた場合、過去にどんな商品を出品・落札したかを知られ、第三者に見られると都合の悪い場合もあり、個別のオークションで商品名や出品者を隠すことができないため、出品者と落札者のプライバシーを侵害する恐れがある[42]。
落札した商品によっては、出品者に「評価はしないでほしい」と要望されることもあるが、評価のコメントをつけられてもYahoo! JAPAN側で評価の削除は行わないとしている[43](「非常に悪い」以外の場合でも同様)。
出品者の決済方法の問題
出品にあたり、決済方法がYahoo!かんたん決済のみで、銀行振込には対応しない場合もある(決済方法で「Yahoo!かんたん決済のみ」にして出品することは禁止されていない)。
Yahoo!かんたん決済で支払えばトラブル口座リストに掲載されている口座へは入金されない利点はある[44]が、クレジットカードを所有していない場合、事前にインターネットバンキングの契約を結ばないと利用できず、地方銀行だと夜間および土・日・祝日の休業日に利用できない場合がある(平日の昼間だけしか利用できない)。
Yahoo!かんたん決済で支払った場合、落札者はどの口座に振り込んだかを知らされず、出品者の口座を確認できない。
その他の管理上の問題への対応
出品した商品の写真をカタログやウェブサイト、あるいは他人の出品などから無断転載している場合があり、これらの出品の中には実際の商品や本物の商品が手元にない詐欺も含まれている(同じ写真を複数の出品で使い回すこともある)。無断転載は著作権法違反であり、Yahoo! JAPANは無断転載をしないように注意を呼びかけ[45]、申告のシステムを設けるなどの対策を講じているものの、出品が取り消される前に落札されてしまうケースも多いため、完全に対応できていない。なお、著作権侵害は親告罪であり、取締りのためには権利者からの告訴が必要である(著作権法第123条)。
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